本物の “木の色” で描いてみよう!
「木は何色?」と聞かれたら、どう答えますか?
「茶色かな?」と思ったあなたは半分正解。色えんぴつやクレヨンの中から選ぶとしたら確かに茶色ですが、でも実際の木は本当にどれも同じ茶色をしているでしょうか?
今回は、木そのものの色を楽しめる「森のクレヨン」を通して、多様な木の色を確かめていきましょう。
木の色の豊かさを見つける「森のクレヨン」
飛騨や美濃、熊野などから集めた日本の森の木の粉と、米ぬか由来の原料から生まれた「森のクレヨン」。
木の色ってどれも同じでしょ? と思いがちですが、ヒノキやケヤキ、スギ、カツラなど、木の色の想像以上の多彩さに驚かされます。
※発色は通常のクレヨンとは異なり、色の出方が薄めになっております。天然木の風合いとしてお楽しみください。
日本の森の木の色
神代木(じんだいぼく)/ 「神の代から」と例えられるほどの長い年月、沼や土の中で朽ちずに眠り続けて色が変化した貴重な古木です。今回はナラやニレの木を中心としてクレヨンに使用しました。主な生息地:北海道、本州、四国、九州
センダン/ センダン科。大きく手を広げたような樹形で、虫よけや虫下しなど薬用植物としても有名。春には薄紫の花が咲きます。主な生息地:伊豆半島から四国以西
ヤマモモ/ ヤマモモ科。やせ地でもよく育ち、庭木や街路樹に多い。初夏には直径1~2cmの甘酸っぱくて赤い果実をつけます。主な生息地:関東および西日本
ケヤキ/ ニレ科。日差しや雨よけになる扇形の樹形が特徴。古くは格の高い木材、現代では街路樹でよく見られます。主な生息地:本州、四国、九州
カイヅカイブキ/ ヒノキ科。うろこ状の葉や、らせん状に巻き上がるような枝ぶりが特徴的な常緑針葉樹。木の中心部は美しい赤褐色です。主な生息地:北海道南部から九州
スギ/ スギ科。日本を代表する樹種のひとつで、長寿でまっすぐ高く育ちます。屋久島の縄文杉をはじめ、日本各地に巨木が存在します。主な生息地:本州、四国、九州
カツラ/ カツラ科。ハート型の葉が初夏は緑、秋には黄になり、キャラメルのような香りがします。木材は彫刻に適しています。主な生息地:北海道、本州、四国、九州
ホオ/ モクレン科。まな板に適した、弾力があり緑がかった色の木材。大きな葉は飛騨高山地方の名物・朴葉味噌や朴葉寿司でも有名。主な生息地:北海道、本州、四国、九州
ハゼ/ ウルシ科。紅葉の美しさでも有名。実から抽出したろうを和ろうそくに、しんが黄色い樹木は染料としても使われます。主な生息地:関東南部から沖縄
ヒノキ/ ヒノキ科。世界最古の木造建築物、法隆寺はヒノキ造り。鮮やかな年輪、美しい淡褐色、香りのよさも特徴です。主な生息地:福島県より南の地域
「森のクレヨン」ができるまで
森のクレヨンを発案したのは、クリエイティブユニット Playfoolのおふたり。国産木材の使い方を探すプロジェクト WOOD CHANGE CAMPに参加されたのをきっかけに、日本の森が問題を抱えていることを知り、多くの人に森林に関心を持ってもらうためのプロダクトとして「森のクレヨン」のアイデアが生まれました。
Playfool/ コッペン・ダニエルさんとサキさんによるクリエイティブユニット。すべての人のイマジネーションやクリエイティビティを促すことをミッションに、遊び心あふれるプロダクトや体験の企画・開発、youtube動画の制作などを行う。国内外で受賞多数。
森のクレヨンの素材には、主に建築や家具にできない木材の粉を使用しています。木材の活用方法を試行錯誤する中で木材の粉の色鮮やかさを知り、顔料として使えるのではないかと思い、クレヨンづくりが始まりました。
クレヨンの形に成形してからも、紙にうまく色が着かなかったり、書き味が悪かったりと試行錯誤は続き、最終的に辿り着いたのはライスワックスと米油、そして木の粉という組み合わせ。
一般的なクレヨンに比べたらはっきりした色は出にくかったり、色によって描き味が違ったりするのは、本物の木の色にこだわったから。顔料を混ぜず、100%木の粉だけで色付けしたやさしい色合いと木の個性を楽しめるのは、森のクレヨンならではです。
木のインテリアとも馴染むナチュラルな色合いなので、作品をお部屋に飾るのもおすすめです。
森のクレヨンを楽しんでいただくために、3組のイラストレーターさんに塗り絵を作っていただきました。あなたも本物の木の色を楽しんでみませんか?
まるで小枝のようなクレヨンで「木で描く」という体験をお楽しみいただけます。
お子さんといっしょに木の名前を学んだり、大人もワクワクさせてくれる「森のクレヨン」をぜひ手にとってみてください。
木の色の豊かさをみつける 森のクレヨン
1セット
¥2,600(+10% ¥2,855)
※うち50円は「フェリシモの森基金」として運用されます。