インドの森から プロローグ

「粉末の清涼飲料を滞在日数×3つ持っていけ」
「カップ麺も日数分必須。毎日カレーはほんまにきつい」
「下剤なんて効かないぞ」
「出されたペットボトルも口あいてないか確認しろ」
「道歩いてたら牛のう●こ掛けられるぞ」
「何も信用しちゃいかんぞ」
「インドでお腹こわしてから30年間ずっと下痢してる人がいるぞ」

毎年インドに出張している同僚からありがたい忠告を受け、着替えとカップ麺で埋まったスーツケースと、不安たっぷりの心を抱えて出発した初めてのインドへの旅。8日間かけてインド西部、西ベンガル州、ジャルカンド州、オディッシャ州に拡がる森基金で支援したプロジェクト地をめぐります。総移動距離2000kmを越える旅の始まりです。はたしてどうなりますことやら。

関西空港からシンガポールでトランジットしコルカタ空港に入るルート。コルカタって耳慣れないなぁと思っていたらカルカッタのことでした。2001年以降は英語読みのカルカッタではなく、ベンガル語の呼称であるコルカタに正式に名称変更されています。

さてさてそんなコルカタ空港に降り立ったのは現地時間で23時。長い長いフライトを経て到着早々疲れ気味。そんな中に追い打ちをかけるように、空港で合流するはずだったフェリシモの森活部顧問(インド歴28年)の飛行機が1時間近く遅れることが判明。うむむ。心細いぞ。

仕方なくゲートを出て空港内で待つことに。空港の天井一面にあしらわえたサンスクリット語(多分)がインド情緒たっぷりです。日本との時差はマイナス3時間半なので、日本時間は深夜2時半。眠気に耐えながらひたすら待つこと1時間半。ようやく顧問のHさんと合流することができました。ひとまず安心。空港に迎えに来てくれているはずのコーディネイター、ポールさんとも合流しコルカタ中心部のホテルへ。長い長い移動の1日目が終わります。

空港出口をでたところ。深夜にもかかわらず人いっぱい。